東京都神田にある海老原商店にて個展を開催します。

寺本愛「living」
会期:2021年12月4日(土) – 12月19日(日) ※金土日のみのオープンです
時間:13:00 – 18:00(最終日は17:00まで)
会場:海老原商店(東京都千代田区神田須田町2-13-5)
https://goo.gl/maps/kQj93h3gkYN55LMp7
【プレスリリースより】
大学で美術と服飾を学んだ寺本は、自身が訪れた日本各地の地域・服飾文化に暮らす人々に着目し、その土地での実際の事象に、個人的な体験や記憶、フィクションを複層的に重ね合わせた作品を制作。作品を通じて、時間・空間的差異を越えた「人が生活すること」の普遍性の表出を試みています。個展や芸術祭での作品発表を続けながら、様々な媒体へのアートワーク提供やイラストレーション・マンガ等、クライアントワークも手がけています。
今回の個展会場である海老原商店は、古着屋として明治20年に創業し、既製服屋、ラシャ(生地)屋 と時代に合わせて商売を替えながら、商店兼住居として所有者の家族で住み継がれてきた木造2階建ての建物です。 ファサード(建物正面) は、画家による特徴的なデザインで、建築家・藤森照信氏の著書により、「看板建築」の代名詞的存在として知られる建築です。
寺本は人物を描く際、まず自らがポージングをすることでイメージの原型を作り、フィクションを肉付けしていくことで架空の人物を作り上げていきます。今回は90年以上も続く海老原商店に受け継がれてきた、代々の家族写真や資料を読み込むことで受け取った海老原家の歴史を、自身の記憶と混ぜ合わせながら人物や情景を作り上げています。
特徴的な造りの生活空間はその中にいる自己の存在を強く感じさせられ、自身をイメージの基にすることに対する意識の変化にも繋がった、と語る寺本の新作と海老原商店の建築との調和をお楽しみ下さい。